「フライ,ダディ,フライ」ネタバレ!あらすじ最後のラスト結末!

映画「フライ,ダディ,フライ」は、堤真一主演、成島出監督の2005年の日本映画です。
原作は金城一紀の小説で、韓国でも映画化されています。

そんな、映画「フライ,ダディ,フライ」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。

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■ スタッフ
監督: 成島出
製作: 坂上順
製作総指揮:天野和人、國松達也、渡辺敦
脚本: 金城一紀
撮影: 仙元誠三
音楽: 安川午朗

■ 主要キャスト
朴舜臣:岡田准一
鈴木一:堤真一
石原勇輔:須藤元気
南方:松尾敏伸
鈴木遥:星井七瀬
鈴木夕子:愛華みれ
平沢章吾:塩見三省

「フライ,ダディ,フライ」あらすじ

「フライ,ダディ,フライ」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所

鈴木一(堤真一)はごく普通の会社員です。
郊外に一軒家を持ち、大学時代から付き合って結婚した妻、そして高校生の一人娘を愛する、とりたてて特徴のない会社員でした、あの日までは。

ある夜、妻から電話が入ります。
娘の遥(星井七瀬)が病院に運ばれたと。

詳しい事は何も分からないまま夜の町を走り抜け、汗だくで病院に到着した鈴木(堤真一)は、そこに変わり果てた娘の姿を見るのでした。

遥(星井七瀬)は、友達と遊びに行ったカラオケ店で男子高校生に絡まれ酷く殴打されていたのです。
包帯でグルグル巻きになり、顔の大半をガーゼで覆った状態の遥(星井七瀬)。鈴木(堤真一)に助けを求めるように手を伸ばしますが、彼はその手を掴む事が出来ませんでした。

遥(星井七瀬)を殴ったのは、高校ボクシング界のチャンピオン、石原勇輔(須藤元気)でした。

彼は父親が衆議院議員という事や己の強さも相まって、何度も問題を起こしながらも、父親の権力でその全てを握りつぶしてきたような高校生です。

鈴木(堤真一)に対しても、ヘラヘラとした表情で棒読みのような言葉で謝罪を述べるのみ、付添いの教頭はお見舞金と称して大金を鈴木(堤真一)に渡し、この件はこれで終いだ、というような態度。
石原(須藤元気)の親は姿すら見せません。

憤りを感じたものの、石原(須藤元気)の狂気の前に成すすべなく立ちすくむ鈴木(堤真一)は、ちょっと小突かれただけでへたり込んでしまいました。
家に帰ってからも怒りが収まらない鈴木(堤真一)は、とある決心を固めます。

これは娘の敵討ちをベースにした、おっさんと男子高校生の心の触れ合いが起こす爽快な青春ストーリーです。

「フライ,ダディ,フライ」ネタバレ、最後のラスト結末は?

「フライ,ダディ,フライ」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所

一睡もできないまま迎えた翌朝、台所にあった包丁を鞄に忍ばせ石原(須藤元気)の通う高校を目指す鈴木(堤真一)。
復讐するために彼が訪れた高校では、ちょうど生徒たちが下校中の様です。

制服の高校生の中にくたびれた様子のおっさんが一人。
その不思議な光景に、鈴木(堤真一)の前方からやってきた四人組の男子高校生たちが気付きます。
そして、その中の一人が鈴木に向かって近付いてきました。

似合わない啖呵を切りながら、ねめつける様にして近付いてきた男子高校生に、一瞬でパニックになった鈴木(堤真一)は、カバンから包丁を取りだし、震える声で叫びます。
石原(須藤元気)を呼べ!と。

しかしここは石原(須藤元気)の通う高校ではありません。
鈴木(堤真一)は間違えてしまったのです。

そこへ、高校生たちの後ろから一人の少年が鈴木(堤真一)に近付いてきました。
鈴木(堤真一)が握る包丁に全く気圧される様子もなく近付いた少年は、あっという間に鈴木(堤真一)を倒したのです。


昨夜から眠れていなかった鈴木(堤真一)が目を覚ましたのは、彼ら五人の溜り場にもなっている教室でした。
そこで娘が石原(須藤元気)にされたことを語り、激しく怒る鈴木(堤真一)。

しかしそんな彼に、彼を一瞬で倒した少年は、凶器を使った時点であんたは弱虫だ、と言い放ちます。

彼の名は朴舜臣(岡田准一)。
在日三世の彼は、鈴木(堤真一)に対し、素手で戦ってこそ復讐になる、と言い切ります。

愕然と自分の小ささを痛感する鈴木(堤真一)でしたが、そんな彼に、この高校生集団のリーダー格である南方(松尾敏伸)が、石原(須藤元気)に勝つためにトレーニングをしませんか、スンシン(岡田准一)に習って、と提案します。

全く乗り気でないスンシン(岡田准一)を無視して話を進める南方(松尾敏伸)たち。
鈴木(堤真一)は、彼らがちょうど夏休みに入る事もあって、自分も長期休暇の申請をし、この夏に賭ける事を決めたのでした。


スンシン(岡田准一)とのトレーニングは、普段から運動する事のない鈴木(堤真一)にとってまさに地獄そのものでした。
しかしそれでも、必死にスンシン(岡田准一)に食らいつく鈴木(堤真一)は、徐々に筋力や体力をつけ始め、いつも乗る帰りのバスを競争相手にして家までの距離を走るようになっていました。

そんな彼のやる気を見て、スンシン(岡田准一)もついには実戦形式での戦い方のレッスンを始めます。
鈴木(堤真一)とスンシン(岡田准一)の間にはいつしか友情のようなものが芽生えていました。

多くを語らないスンシンでしたが、ついに鈴木(堤真一)がロープを登り切り、彼の大好きな風景が見られる木の上まで来たとき、ふと自分の事を話し始めます。

子供の頃、会社をリストラされたサラリーマンに切り付けられ、今でもその傷跡が残るスンシン(岡田准一)。
ポツリポツリと話す彼は、いつもの強いスンシン(岡田准一)ではなく、年齢以上に幼く見える子供の様で儚げにすら見えます。

強くなって俺を守ってくれよ、そう呟くスンシン(岡田准一)と鈴木(堤真一)は、美しい夕日に彩られた街を静かに見つめるのでした。

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遂に鈴木(堤真一)はランニングでバスに勝ちます。
彼の努力を毎日見続けてきたバスの運転手、乗客の間にも奇妙な一体感が生まれ、鈴木(堤真一)の勝利に大いに沸き立ちます。

また、鈴木(堤真一)は会社を休んでいる事を妻には話していませんでしたが、南方(松尾敏伸)らは鈴木(堤真一)の自宅を訪れ、今彼がどんな努力を重ねているか、そして彼の為の食事メニューなどを伝えていました。

その一方で娘の遥(星井七瀬)にも接触を図り、今父親が君の敵を討つために特訓している、と伝え、鈴木(堤真一)の成長を逐一報告していたのです。
やかましく楽しい南方(松尾敏伸)らの存在に、遥(星井七瀬)の顔にも笑顔が戻ってきたのでした。


遂に決戦の日。
夏休み明けの始業式を狙って押しかけた鈴木(堤真一)やスンシン(岡田准一)、そして南方(松尾敏伸)らを始めとする大勢の高校生たちは、あっという間にその場を制圧し、鈴木(堤真一)と石原(須藤元気)の戦いの為の舞台を作り上げます。

それでもヘラヘラとした余裕を崩さない石原(須藤元気)に鈴木(堤真一)は果敢に戦いを挑みますが、ゴツンゴツンと殴られ鼻血を吹いてしまいました。
しかしそれでも彼はあきらめません。

夏の始まりの頃のような、気弱なおっさんはもういないのです。
スンシン(岡田准一)に教えられていた通り、ボクサーと闘う為の寝技に持ち込みました。

そして石原(須藤元気)を締め上げ、遂に鈴木(堤真一)は勝利したのでした。

砂埃と鼻血でデロデロに汚れた鈴木(堤真一)は晴れやかな笑顔で駆け出します。
飛べ!というスンシン(岡田准一)の声に背を押されるように風に乗り両手を広げ、遥(星井七瀬)の元へと駆けて行くのでした。

「フライ,ダディ,フライ」見所ポイント!

「フライ,ダディ,フライ」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所

爽快で痛快な、おっさんと高校生の間に芽生えた友情物語、といった感じの作品です。
とにかく堤さんが可愛く可笑しく頼もしく、岡田さんが格好良くて切なく強い、これに限ります。

特訓を始めた鈴木が、階段をつま先で登るシーン。
禁じられた踵をつけてしまい一瞬焦るもスンシンが気付いてないと見るや、ごまかそうと苦しそうな顔を作る、これがもう可笑しいやら可愛いやら…。

勿論そんなごまかしは効かないわけで、すぐにやり直しを命じられるんですが、二人のこんなやり取りが沢山あって本当に愛おしいです。


最初は師匠と弟子、といった感じで硬派なスンシンと気弱なおっさんの立場がきっちり上下に別れているんですが、最後、石原との戦いに勝ったおっさんにかけるスンシンの言葉が綺麗な敬語だったことがとても印象的でした。

努力を重ねて娘の敵を討ったおっさんに対する最大の敬意があのワンシーンできちんと表現されていたと思います。

起承転結、原作の良さを2時間に上手くまとめた作品だと思うのですが、唯一残念だったのが、おっさんがスンシンにプレゼントするスニーカーを一緒に買いに行くシーンが無かったこと。
原作では、このシーンで照れくさそうな等身大の高校生であるスンシンと、一定の経済力をもつおっさんの微笑ましい買い物のやり取りから一転、不良に絡まれ瞬殺したスンシンを心配して叱責するおっさんが見られます。
これがとても素敵だったんです。

喧嘩の強さ、精神力の強さから常におっさんをリードするような形だったスンシンが、照れくさそうに買い物に付き合う、買ってもらってくすぐったいような喜び、そしてけんか相手を瞬殺した後の褒めて欲しそうな表情、これらを是非あの頃の繊細な容姿だった岡田さんで見せて頂きたかった。

このシーンが無くてもうまく物語が繋がっているので、原作を知らなければ全く問題なく楽しめるのですが、知ってしまうとどうしても、このシーンがあればもっと深みが増したのではないか?おっさんだけではなくスンシンの内側にもっと触れられたのではないか、との思いが込み上げてきてしまうんですよね。

映画ではスンシンが自宅に帰るシーンも挟まれており、そこで誰も迎えてくれる人がいない部屋に一人『ただいまー…おかえり』と自分で言ってしまうスンシンの淋しさが描かれています。
これがあるが故に余計、大人に甘えるスンシンの表情が見たかった、と思わずにいられません。

原作を先に読まれている方にとっては、鈴木役が堤さん、というと格好良すぎる、スンシンが岡田さん、というと綺麗すぎる、との印象を抱かれる方もいるかもしれませんが、しかしお二人の演技力はきちんと原作の魅力を余すことなく表現されていたと思います。


この作品は韓国でも映画化されていますが、こちらの方がもしかしたらおっさん役は原作のイメージに近いかもしれません。
しかしスンシン役はやはり前髪の長い綺麗な顔の俳優さんが演じてらっしゃるので、それはやはり岡田さんが演じたスンシンのイメージが強かったのかな?と思います。

それほどまでに鮮烈な印象でしたから。紡ぎだされる台詞の1つ1つが名言となり、彼の舞う鷹の舞は本当に美しいです。

アクションに関しては、極めて市販にまでなった今の方が素早いし見応えがあるのは確かですが、役柄が航行性w、という事を考えると今の岡田さんではなく、10年前の綺麗に筋肉のついた線の細い岡田さんの方が適役でしょう。

強さと儚さ、その両方を体現するあの時代の岡田さんが映像として残っている事に感謝の念すら湧いてきます。


このスンシンと南方ら高校生のグループは原作ではゾンビーズという名称で活躍します。
彼らが活躍する物語は、このフライ・ダディ・フライの他にも何作かあり、原作のスンシンに岡田さんを当てはめるにはイメージ描写が違ってきますが、それでも物語としてはとても面白いのでこちらもおススメですよ。

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