「僕たちは世界を変えることが出来ない」ネタバレ!あらすじや結末!

映画「僕たちは世界を変えることが出来ない」は、向井理主演、深作健太監督の2011年の日本映画です。
原作は葉田甲太によるノンフィクション小説です。

そんな、映画「僕たちは世界を変えることが出来ない」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。

■ スタッフ
監督: 深作健太
製作: 香月純一、木下直哉、重村博文、日達長夫、塚本勲、北川直樹、喜多埜裕明、堀徹、伊藤伸彦、小野田丈士、古玉國彦、渡辺万由美
製作総指揮:佐藤現、服部紹男
脚本: 山岡真介
撮影: 鈴木一博、赤池登志貴
音楽: かみむら周平

■ 主要キャスト
田中甲太:向井理
本田充:松坂桃李
芝山匤史:柄本佑
矢野雅之:窪田正孝
久保かおり:村川絵梨
Kor Vurthy
デリヘル嬢・ルナ:黒川芽以
篠崎奈緒:江口のりこ
IT企業の社長:黄川田将也
バーのマスター:リリー・フランキー
近藤教授:阿部寛

「僕たちは世界を変えることが出来ない」あらすじ

「僕たちは世界を変えることが出来ない」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所

2005年夏、医大に通う田中甲太(向井理)は気楽なイベントサークルに入り、朝まで飲んでは自宅に帰り悪友の矢野雅之(窪田正孝)と柴山匡史(柄本佑)の三人で呑み直す、そんな日々を過ごしていました。

気楽ではあるもののどことなく物足りない毎日…
ある日、たまたま寄った郵便局でコータ(向井理)は、とあるパンフレットに目を奪われます。

『あなたの150万円で、カンボジアに学校が建ちます』その言葉に魅了されたコータ(向井理)は早速矢野(窪田正孝)と柴山(柄本佑)に声をかけ動き始めます。

アドレスを知っている友達全員にメールを送りますが、誰も相手にしてくれません。
落ち込むコータ(向井理)でしたが、そこへ以前合コンで知り合った本田充(松坂桃李)が参加を申し込んでくれます。

コータ(向井理)・矢野(窪田正孝)・柴山(柄本佑)とはタイプの違う、見るからにチャラチャラした本田(松坂桃李)でしたがその行動力には目を見張るものがありました。
夜のクラブで女の子に声をかけたり、学校でチラシを配るなどして仲間を次々と集め、なんとかチャリティーイベントを成功させます。


そんな中、イベントで出会った久保かおり(村川絵梨)に、コータ(向井理)は心惹かれます。
看護師を目指しチャリティーにも興味があると語るかおり(村川絵梨)は、コータ(向井理)たちがカンボジアに行ったことがないと聞いて少し驚いたようです。

その反応をきっかけに、自分たちが学校を建てようとしているカンボジアという国についてもっと知ろう、と彼らはスタディー・ツアーに出かける事にしました。

とはいえ半ば観光気分だった4人…しかし、カンボジアの現実は、裕福な日本で生まれ育った彼らの想像を軽く超えていたのです。

カンボジアの歴史を知り、人々と触れ合う事で重たい現実を抱える事になった彼らは果たして本当に学校を建てることが出来るのか?

普通の大学生が異国の地に学校を建てるまでの物語の始まりです。


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「僕たちは世界を変えることが出来ない」ネタバレ、最後のラスト結末は?

「僕たちは世界を変えることが出来ない」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所

カンボジアを訪れた4人は、ガイドのコー・ブティの案内で様々な場所を巡ります。
カンボジアの歴史を知る上で決して避ける事のできない時代がポル・ポト政権の独裁による大量虐殺です。

ブティは惨劇の時代の収容所だったツールスレン博物館などを巡りながら、自身も父を弾圧で亡くした過去を語りました。
コータたちには最早言葉はなく、今なお生々しく残る殺戮の跡を心に刻みつけるのでした。

続いてブティが連れて行ってくれたのはHIV患者の収容施設でした。
そこで彼らはソッピア(ネアリー・チャン)という女性患者と出会います。

笑顔の優しい彼女は矢野(窪田正孝)を見て、自分の好きな歌手に似ていると照れくさそうに告げました。

それを聞いたコータ(向井理)たちは矢野(窪田正孝)に一曲歌わせようとソッピア(ネアリー・チャン)の前に引きずり出しますが、一度は覚悟を決めたかに見えた矢野(窪田正孝)は、やはり恥ずかしがって腰が引けてしまい歌えません。
そんな矢野(窪田正孝)を見て、ソッピア(ネアリー・チャン)はまた楽しそうに微笑むのでした。

ソッピア(ネアリー・チャン)に別れを告げた4人は、学校を建てる予定地へと向かいます。
3人で向かった荒れた大地は、未だに地雷が埋まっていたり、就学年齢の子供でも家の手伝いに駆り出されていたり、という日本では考えられない戦争の跡と貧困を抱えていました。

実際のカンボジアを知った事で、学校建設への熱が高まるコータ(向井理)達。
しかし彼らに思いもよらぬアクシデントが持ち上がります。

彼らがチャリティーへの協力を取り付けていたIT会社の社長が違法取引の容疑で逮捕され、コータ(向井理)たちのサークルにも疑いの目が向けられます。

落書きされた募金箱、ネット上にも悪意ある書き込みがなされ、サークルメンバーでの話し合いでも意見がまとまりません。
『就職に有利だと思ったから協力してたのに』『こんなに大変なら辞めたい』『続ける意味がない』などの本音が次々と飛び出し、サークルはバラバラになってしまいました。

しかしそれでも、カンボジアの現実を知った彼らはあきらめません。
引越しのアルバイトや街角での募金の呼び掛け、様々な工夫や努力を重ねて目標額を達成したコータ(向井理)達は再びカンボジアの地に降り立ったのでした。


再び訪れたカンボジアで、矢野(窪田正孝)にはどうしてもやりたいことがありました。
好きな歌手に似ている、と言って微笑んでくれたソッピア(ネアリー・チャン)に会いに行き、歌を贈りたいと思ったのです。

その為に練習を重ねてきた矢野(窪田正孝)でしたが、しかしながら、訪ねた病院でソッピア(ネアリー・チャン)が亡くなったと聞かされるのでした。

意気消沈する車内…しかし子供たちの待つ学校へ到着すると、そこには沢山の笑顔が溢れていました。
子供たちと汗だくになって遊ぶコータ達。

彼らは開校式に参列し、キラキラとした子供たちの笑顔に包まれます。
そしてそこで、矢野(窪田正孝)はソッピア(ネアリー・チャン)の為に練習していた『青空』を熱唱するのです。

歌ううちに熱い涙が溢れる矢野(窪田正孝)の肩を抱き、一緒に叫ぶようにして歌うコータ(向井理)・柴山(柄本佑)・本田(松坂桃李)たち。
ここからが彼らの人生の始まりです。

辛い現実を誇張する事も隠す事もなく、そのまま見せてくれたこの映画のラストシーンでは、この物語の原作となった人物たちの近況が挟まれています。

カンボジアを知り、自分たちの力で学校を建てた彼らの人生に、この経験は大きな糧となり力となったんだな、と思えて、自分の人生にも何か形に残るものを残したい、そんな奮起を貰える最後でした。


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「僕たちは世界を変えることが出来ない」見所ポイント!

「僕たちは世界を変えることが出来ない」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所

チャリティーと聞くと、偽善や自己満足といったマイナスイメージを持たれる方も少なくないと思います。しかしこの作品は、タイトルにも象徴されている通りチャリティー押し押しの映画ではありません。

実話ですから、実際に活動をしてカンボジアに学校を建てた医大生が存在したことは事実であり、その彼らが『僕たちは世界を変えることが出来ない』と言うタイトルを付けた事が秀逸だな、と感じました。

世界を変える事は出来ないけれど、自分たちにできる範囲の事は一生懸命やろう、という気概が伝わりますし、また実際に彼らは学校を建ててお終いではなく、社会人になった今も活動を続け、補修や他にも学校を建てたりしている、この継続力に打たれます。


映画では、向井さんをはじめ主要キャストの4人のリアルがそのまま映し出されたようなドキュメントタッチの部分が多く、それが演じているのかそれとも役者の素の表情なのか分からなくて、より臨場感があったように思います。

向井さん、窪田さん、柄本さん、松坂さんの4人は共にカンボジアでの撮影を乗り切る上で、本当に仲良くなったそうで、その関係性が画面にも表れていてとても素敵でした。

今作は向井さんの初主演作ですが、それが彼の第2の故郷と公言しているカンボジアが舞台の物であったことなど、なんとなく運命の導きのようなものを感じます。

個人的に非常に印象的だったのが矢野を演じた窪田正孝さん。
どことなく冷めた表情で、向井さん演じるコータの情熱も客観性を持って見ているような人物が歌うブルーハーツの『青空』は、もの凄く胸に迫るものがあり涙が止まりませんでした。

窪田さんは、まさに役を生きるタイプの役者さんだと思いますが、この時の表情は鬼気迫るものがあり、全身で歌う姿がとても素晴らしく、台詞があるわけではないのに彼の心情をストレートに伝えてくれます。

共演の松坂さんも、同世代の中では窪田さんを尊敬する、とパンフレットにも書いてありました。
直前まで馬鹿話で盛り上がっていても、いざ撮影が始まると瞬時に役に入る、それが凄い、と、そう素直に同世代の役者を手放しに褒められる松坂さんも素敵な人だなぁ、という印象です。


カンボジアでガイドをしてくれたブティさんは、実際にポル・ポト政権下でお父様を亡くされているらしく、その言葉の一つ一つに重みがありました。
それがなおさら画面のドキュメンタリー感を高めたのかもしれません。

役者人との心の距離も近付いたようで、向井さんたちが空港を去るシーンでは、役名ではなく『向井さん』と呼び掛けていました。

歴史の勉強では一瞬で終わってしまうポル・ポトによる大量虐殺。
それをそのまま切り取ったシーンに、もし台詞がベラベラと挟まれていたなら興ざめしてしまったでしょう。

カンボジアのシーンだけでなく、IT社長の逮捕によりバラバラになっていくサークルメンバーのシーンも、台詞ではなくエキストラさんたちそれぞれが発する言葉そのままを写し撮る手法を取られたそうで、その監督のこだわりが生きる作品だったと思います。

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