黄金のアデーレ 名画の帰還ネタバレ!あらすじや最後ラスト結末!

映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」は、ヘレン・ミレン主演、サイモン・カーティス監督の2015年のアメリカ、イギリス映画です。

そんな、映画「黄金のアデーレ 名画の帰還」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。

■ スタッフ
監督: サイモン・カーティス
製作: デヴィッド・M・トンプソン
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン他
脚本: アレクシ・ケイ・キャンベル
撮影: ロス・エメリー
音楽: ハンス・ジマー

■ 主要キャスト
マリア・アルトマン:ヘレン・ミレン
ランドル・シェーンベルク:ライアン・レイノルズ
フーベルトゥス・チェルニン:ダニエル・ブリュール
パム・シェーンベルク:ケイティ・ホームズ
若き日のマリア・アルトマン:タチアナ・マスラニー
フリッツ:マックス・アイアンズ
シャーマン:チャールズ・ダンス
アデーレ・ブロッホ=バウアー:アンチュ・トラウェ
裁判官ルローレンス・クーパー:エリザベス・マクガヴァン
最高裁判所長官ウィリアム・レンキスト:ジョナサン・プライス
バーバラ・シェーンベルク:フランシス・フィッシャー

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「黄金のアデーレ 名画の帰還」あらすじ

「黄金のアデーレ 名画の帰還」あらすじ

オーストラアのモナリザとも言われる一枚の絵画、クリムト作[黄金の女]。

この絵画をひとりの女性が取り戻そうとしたところから物語は始まります。

絵のモデルは叔母で、この作品はもともと自分の家にあったものだと主張して、オーストラリアの美術品返還法に訴え出たマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)。

彼女を助けるのは新米弁護士のランディ・シェーベンク(ライアン・レイノルズ)だけ・・・。

これは、戦争により何の落ち度もなく家族を、故郷を奪われた女性による、思い出を取り戻す戦いの物語です。

「黄金のアデーレ 名画の帰還」ネタバレ、最後のラスト結末は?

「黄金のアデーレ 名画の帰還」ネタバレ、最後のラスト結末

1998年、亡くなった姉の遺品にあった手紙を、祖先が同じオーストリア出身の弁護士・ランディ(ライアン・レイノルズ)に託したマリア(ヘレン・ミレン)。

手紙には、戦時中ナチスに奪われた美術品について書かれていました。

マリア(ヘレン・ミレン)は、オーストリアにある[黄金の女]のモデルは叔母で、描かせたのはその夫である叔父だと伝えるのでした。
あの絵はもともとマリア(ヘレン・ミレン)のものだったのです。

この度その没収された絵画について、オーストリアでも美術品返還法が改定されたことにより、昔の訴えが再審理されるようになった事を知り、彼女は弁護士を探していたのでした。

戸惑いながらも預かった手紙に目を通したランディ(ライアン・レイノルズ)は、[黄金の女]他四点の作品は叔母の遺言により美術館に寄贈されたものだということを調べあげました。
しかしこの遺言状は出てきません。

そこでランディ(ライアン・レイノルズ)は叔母の遺言状を探すように、とウィーンに指示を出しながらオーストリアの文科省に再審査を要請したのでした。


こうしてランディ(ライアン・レイノルズ)地震が遺言状を探しにオーストリアに向かう事になりました。

オーストリアには辛い思い出を抱えるマリア(ヘレン・ミレン)も「美術品返還審問会」スピーチする為に、と説得されて同行します。

街並みを見て叔母を思い出すマリア(ヘレン・ミレン)は、宿泊するホテル近くに今も立つ生家を見て幸せだった頃のことも思い出しました。

自身の結婚式にはウィーン中の人が来てくれ、楽しかったあの日・・・。

そんな彼女に話しかけてきた者がいました。
地元新聞の記者・フルベトゥス(ダニエル・ブリュール)です。

マリア(ヘレン・ミレン」たちの助けになりたいと申し出た彼は、国はイメージアップのつもりで美術品返還法を制定したが、思った以上の予期せぬ騒ぎにうろたえている状態だと教えてくれました。


審問会ではマリア(ヘレン・ミレン)の訴えが取り上げられることが決まります。

しかし彼女たちを追い返すようにして話を聞きもしない役人に、うんざりしているマリア(ヘレン・ミレン)。

遺言状はいつ見つかるのかわからないし、役人の態度も不親切だった、と漏らす彼女にフベルトゥス(ダニエル・ブリュール)は、ベルベデーレ美術館への協力を頼むつもりだと言います。
そこで一緒に美術館へ趣いたマリア(ヘレン・ミレン)はそこここに懐かしの絵画を見付けます。

収容所で亡くなった友人をモデルにした絵を見ながら歩いた先に、[黄金の女]はありました。
貼られた金箔が今も色褪せることなく輝く荘厳な一枚。

この作品はオーストリアのアイコンとなり、国民の精神の一部になっている、と話すフベルトゥス(ダニエル・ブリュール)。

そのそばを学芸員もまた、オーストリアの最も有名な一枚です、と説明しながら案内していきます。


ナチスが進軍してきた頃、この街は狂気に彩られました。
熱狂的にドイツ軍を迎える民衆。

さらにドイツ軍により、政府の許可無く外国に出ることを禁じられてしまいます。
若き日のマリア(タチアナ・マズラニー)達家族は逃げ遅れたのです。

彼女は夫と旅券の発行許可を貰いに行きますが、なんと説明しても認めてもらえません。
ユダヤ人は自分たちを特別だとでも思っているのか?と嘲るようにして申請を却下されてしまったのでした。

ユダヤ人というだけで手荒く扱われる人々・・・。
マリア(タチアナ・マズラニー)の家にもナチスがやってきました。

そして叔父の会社が脱税を行ったとして財産を凍結する、と横柄な態度で告げたのです。

室内に飾られた絵画やネックレスなどの宝飾品、父の宝であるストラディバリウスのチェロも没収された上、監視兵により軟禁状態の生活が始まったのでした。

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フベルトゥス(ダニエル・ブリュール)のコネにより、美術館員の協力を得て膨大な資料を直接見せてもらえることになったランディ(ライアン・レイノルズ)達はある物を発見します。

それは叔母の死と遺言状、そして叔父の死の時系列を明らかにすることで大きな意味を持つものでした。

1925年に亡くなった叔母は、その二年前に遺言状を書いていました。
そこに書かれていた文言はこうです。

私の肖像画と他の絵画は、夫の死後ベルベデーレ美術館に寄贈します、と。
彼女の肖像画である[黄金の女]が美術館にあるのは叔母の遺志だったのです。

しかしここに時系列が必要となってくるのです。
彼女が寄贈したかったのは夫の死後。

ところが実際には、ドイツ軍により奪われた財産は三々五々ナチス高官の手に渡っていました。
[黄金の女]もまた然り、です。

この絵はマリア(ヘレン・ミレン)の家から外され美術館に運び込まれたのでした。


こうした経緯を経て美術館に運び込まれたのが1941年、叔父が亡くなったのは1945年です。
しかも叔父もまた遺言状を残していました。

子供を授からなかった叔父は、マリア(ヘレン・ミレン)達二人の姪へ財産を譲る、と書いていたのです。

つまり、夫の死後美術館へ、という叔母の遺志は時系列的にも無視されており、そればかりかこの絵の代金を叔父が支払っている以上法的な絵の所有者は叔父である為、そもそも叔母に譲渡の権利は無く、彼女の遺言は法的に見るとただの願望でしかないのでした。

この事実を審問会の議長に見せる、と意気込むランディ(ライアン・レイノルズ)ですが、フベルトゥス(ダニエル・ブリュール)はそう安易には考えていません。
オーストリアのモナリザと呼ばれる国の宝を、国がそう簡単に手放すとは思えないのです。

実際彼らは、議長に訴え出るどころか会わせても貰えないのでした。
やっと会えたのは出てきた議長を捕まえたほんの僅かな時間です。

ランディ(ライアン・レインボルズ)は資料を議長に押し付けるのが精一杯なのでした。


返還審問会では、壇上に次々と立つ返還を求める人々に混ざり、マリア(ヘレン・ミレン)もまた静かに訴えます。

あの有名な絵のモデルは優しかった叔母であること、返還とは何もかも元通りにするということ、私も素の自分に、この美しい街で暮らせていた自分に戻りたい、と―――。

審問会を終えて一人歩くマリア(ヘレン・ミレン)は、かつて薬局だった建物の前にやってきました。
ここは彼女にとってこの国での最後の思い出の場所。

悪化の一途を辿る情勢下、夫が二枚だけ手に入れたのはケルン行きの航空券を持ってここから逃げたのです。

この決断は、両親を残していくことになるマリア(タチアナ・マズラニー)にとって辛い思い出・・・。

けれど、生き残るためにはこれしか方法がなかったのです。
家を出る前、覚悟を決めたように両親の部屋へと向かったマリア(タチアナ・マズラニー)。

決意の娘を迎える母は静かに、いよいよ行くのね、と微笑むのでした。


審問会の結果、絵は還ってきません。
本件担当の弁護士から聞かされた審議結果は、叔母の遺志に添っている、という事でクリムト作品の5点を美術館に留め置くというものでした。

ランディ(ライアン・レイノルズ)は資料を元に、あなた方は絵が奪われた状況を隠蔽しようとしている!と声高く避難しますが、相手は叔母の遺志だとしか繰り返しません。

その態度にはマリア(ヘレン・ミレン)もまた怒り心頭ですが、同席した大臣は、不服なら裁判を、とまで言う始末。

憤って席を立つマリア(ヘレン・ミレン)は、恥を知りなさい、と捨て台詞を吐いて部屋をあとにしました。


大臣が、裁判をと強気に出たのにはワケがありました。
この国では裁判費用としてまず180万ドルもの預託金が必要なのです。

これでは裁判を起こせません。
調停を持ちかけてもきっとこの国は絵を返さないだろう、と言うのはフベルトゥス(ダニエル・ブリュール)です。

これには怒りの表情のマリア(ヘレン・ミレン)ですが、彼女はそのままアメリカへ帰ってしまったのでした。


帰国の日。
マリア(ヘレン・ミレン)はランディ(ライアン・レイノルズ)と一緒にホロコーストへ向かいます。

ここは彼の曾祖父母が亡くなった場所・・・。
真夜中に拉致されてそのままここに送り込まれて生涯を終えた曾祖父母の名が刻まれた石碑を前に、ランディ(ライアン・レイノルズ)の胸には込み上げるものがありました。


帰国してからの彼は、返還を諦めているマリア(ヘレン・ミレン)とは反対に、取り付かれたようにこの件について調べ続けます。

9ヶ月後、本屋でランディ(ライアン・レイノルズ)が見つけたのは[黄金の女]を表紙としたベルベデーレ美術館が出したクリムトの画集です。

これにより彼は動き始めます。

本来、外国主権免責法がある為他国での事由を持ち込んでの裁判はできませんが、ある3条件を満たせばここアメリカでも訴訟が起こせることに気付いたのです。

その条件とは、国際法に背く収穫、物品が政府機関の中にある、その機関が米国内で商業活動をしている、の3点。

つまり[黄金の女]を有する政府機関である美術館が、その画集を作って売っているこの状況がまさに当てはまるのです。


これで彼らを訴えられる!と興奮気味に話すランディ(ライアン・レイノルズ)ですが、マリア(ヘレン・ミレン)にその気はありません。
彼女はもう絵のことを忘れ前に進む、と決めているようなのです。

マリア(ヘレン・ミレン)にその気がなく、事務所の上司からも本件への関わりを止められてしまったランディ(ライアン・レイノルズ)は苦悩しています。
しかし彼は諦めないのです。

一人オーストリア政府へ基礎書類を提出。
告訴状と召喚状を持ってオーストリアを訴えることにしたのです。

しかしこの彼の考えにマリア(ヘレン・ミレン)は激怒します。

あなたにもフルタイムの仕事があるでしょう!と彼を諌めるマリア(ヘレン・ミレン)ですが、ランディ(ライアン・レイノルズ)は事務所を退職していました。

あの旅行で何かが変わってしまったランディ(ライアン・レイノルズ)。

結局、彼の熱意に負ける形で行動を共にすることにしたマリア(ヘレン・ミレン)は、裁判に望みます。


アメリカまでやってきて外国主権免責法が適用されないだの、オーストリアへの干渉だのと述べる相手方弁護士ですが、しかしそれらは全て過去の事例と高額すぎる裁判費用を理由に退けられました。

これで一歩前進です。

六ヶ月後、最高裁が始まりました。
オーストリアは再び、免責法が遡って適用される事によって生じる国際問題を危惧することから始めます。

しかしそれは裁判官にとっては子供がいうような頑是無い言葉でしかありません。

続いて立ったランディ(ライアン・レイノルズ)は、免責法が適用されることで生じる問題にはまたひとつひとつ丁寧に対応すればいいだけのこと、と話します。

そして、これは自分の物の返還を求める一人の女性の事件です、正義を与えてください、と最後の訴えを締めたのでした。

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結果が出たのは四ヶ月後でした。
最高裁が味方についたのです。

しかし裁判に持ち込めても向こうは引き伸ばしにかかることは目に見えています。

高齢のマリア(ヘレン・ミレン)の寿命が尽きる前に決着をつける方法が一つだけある。
そう言うランディ(ライアン・レイノルズ)はオーストリアでの調停を考えているのです。

しかし二度とかの国にはいきたくないマリア(ヘレン・ミレン)。ウィーンに行ってオーストリアに不利な結果が出るとも思えません。

そんな彼女を説得にかかるランディ(ライアン・レイノルズ)は、彼女から解雇だと言われて頭に血が上ってしまいました。

この事件のために全てを賭け、妻子にも大きな犠牲を払わせ借金だらけになってでも貴女の絵を取り戻そうとしたのに!!と激昂するランディ(ライアン・レイノルズ)。

泣きながら、後一歩なんです、と訴える彼にマリア(ヘレン・ミレン)もまた涙しながら、彼らは絶対に絵を手放さない、と言いながらも解雇を取り消し、彼一人でオーストリアに行く事を譲歩としたのでした。


オーストリアに渡ったランディ(ライアン・レイノルズ)。
調停が始まりました。

そして壇上にたった彼が見たのは、詰めかけた人々の後ろからそっと心配そうに顔を出したマリア(ヘレン・ミレン)の姿です。

その姿に勇気と落ち着きを貰ったように彼は話し始めました。

ランディ(ライアン・レイノルズ)はオーストリアの人々の正義に訴えたのです。
過去の不当行為によって奪われた美術品には法も賛意を評していることを語り、この街が善意を失い人間が他の人の大切なものを奪ったあの日々、マリアだけでなく自分の祖国に対して罪を犯したことを認めて欲しい!と。


結果がくだされるまでマリア(ヘレン・ミレン)達は外で待ちます。
そこでフベルトゥス(ダニエル・ブリュール)が告白を始めました。

自分の父親が強烈なナチ党員だったことを・・・。
彼は父のその罪を贖うつもりで今まで努力を重ねてきたのです。

そんな彼にマリア(ヘレン・ミレン)は、あなたは素晴らしいかたよ、と優しく言葉をかけるのでした。


いよいよ結論が下されます。
調停会場へ戻る三人。

関連資料を偏見のない目で綿密に調べ最終氷結に達した、と告げる調停員は続けて、肖像画とその他クリムト作品を返還します、と宣言したのです。

呆然とするマリア(ヘレン・ミレン)に頷くランディ(ライアン・レイノルズ)。会場は拍手喝采に包まれたのでした。

長い戦いに終止符を打ったマリア(ヘレン・ミレン)ですが、彼女は公園で遊ぶ親子を見て涙ぐんでしまいます。
私は逃げたの、両親をこの国に残して・・・と。


あの日。
マリア(タチアナ・マズラニー)が両親の部屋を訪ねたこの国最後の日。
両親は優しく彼女を包み込み、生きることを選ぶように、子供たちが誇りだ、と抱きしめてくれたのでした。

あの日以来、数十年ぶりに戻った生家は何かの会社が入ったテナントになっています。

足を踏み入れたマリア(ヘレン・ミレン)はそこで、あの楽しかった日の家族、友人たちを見るのです。

父はあのチェロを弾きみんなが笑っています。
ふと視線を泳がせたマリア(ヘレン・ミレン)が引き寄せられるように進んだのは、叔母の肖像画の前。

その前で微笑む叔母にマリア(ヘレン・ミレン)は確かに会えたのでした。

「黄金のアデーレ 名画の帰還」見所ポイント!

「黄金のアデーレ 名画の帰還」見所

実際の事件を題材にした物語です。
戦争により不当に奪われた美術品のその後について、とても興味深い作品でした。

返還された人が主人公だったけれど、その長く難しい道のりを見ても未だ返されていない美術品が多く残っているというのは理解できます。

ドイツは今でもヒトラーを掲げナチが行った行為を反省し続け、挙手する際にも人差し指を挙げたり、紛争による移民を積極的に受け入れるなど、過去の過ちに対しきちんと向かい合っている印象を受けます。

しかしオーストリアのように、ナチスの進軍を許しユダヤ人を迫害した国の人々は今どうなのでしょうか?


今作の元になった調停で、地元の人が過去の過ちを受け入れ、両親に従った判断を下したことは、これから先の未来にも繋がる光にも感じました。

戦争を繰り返さないためには、今現在を生きる人々がきちんと歴史を知ることに始まると思います。
そう言った意味でも今作は、違った観点から歴史を知る良い作品ですよ。

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