「県庁おもてなし課」ネタバレ!あらすじや最後結末は?見所も!

映画「県庁おもてなし課」は、錦戸亮主演、2013年の日本映画です。
原作、有川浩の小説を三宅喜重監督が映像化しました。

そんな、映画「県庁おもてなし課」のネタバレ、あらすじや最後ラスト、結末、見所について紹介します。

■ スタッフ
監督: 三宅喜重
製作: 重松圭一、沖貴子、山崎倫明
製作総指揮 : 籏啓祝
脚本: 岡田惠和
撮影: 山田康介
音楽: 吉俣良

■ 主要キャスト
掛水史貴:錦戸亮
明神多紀:堀北真希
清遠佐和:関めぐみ
下元邦宏:甲本雅裕
近森圭介:松尾諭
吉門喬介:高良健吾
清遠和政:船越英一郎

「県庁おもてなし課」あらすじ

「県庁おもてなし課」ネタバレ!あらすじや最後結末は?見所も!

舞台は高知県庁の中に発足した、観光促進を目的とするその名もおもてなし課。
やる気に満ち溢れた新人職員の掛水史貴(錦戸亮)が、観光特使をお願いした県出身の小説家吉門喬介(高良健吾)と出会う事から物語は動き始めます。


観光特使の打診から34日後、吉門(高良健吾)から一本の電話が掛かってきました。
『特使の話はその後何の連絡もないけど、流れたと思っていいのか?』と問う吉門(高良健吾)に慌てる掛水(錦戸亮)。

『県内関係各所、観光施設などと協議している最中です、特使の話はいきてます!』と訴えかける掛水(錦戸亮)でしたが、吉門(高良健吾)からは『常識である途中報告もなく、連絡を貰ってから一カ月以上も連絡がない、これでは話が流れたと思われても仕方ない。これが民間感覚だ』と彼らの手際の悪さを痛烈に皮肉られてしまいました。

この言葉に反論の余地もない掛水(錦戸亮)。
そんな彼に吉門(高良健吾)は二つの助言を与えます。

1つは、おもてなし課に民間の若い女性を一人配属する事。
若い女性は流行に敏感で財布の紐も固く、率直な意見が聞けるため、おもてなし課に民間感覚を持たせる意味でも、県庁の正職員では意味がないという理由からでした。

そしてもう1つが、かつて県庁の職員で『パンダ誘致論』を唱えた人物を招聘する事です。

その人物がどんな人だったのか、新人の掛水(錦戸亮)には皆目見当もつきませんでしたが、今はこの吉門(高良健吾)の助言にすがらないと、おもてなし課の未来はないという事だけは分かっていました。


果たして掛水(錦戸亮)は吉門(高良健吾)の助言に合う人物を見付けられるのか、そして吉門(高良健吾)は何故ここまで積極的に県観光の為に協力してくれるのか…

物語は地方の抱える問題と魅力に絡めて、2つのラブストーリーが走り始めます。

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「県庁おもてなし課」のネタバレ、最後のラスト結末は?

「県庁おもてなし課」ネタバレ!あらすじや最後結末は?見所も!

吉門(高良健吾)の助言にあった『パンダ誘致論』について調べ始めた掛水(錦戸亮)は明神多紀(堀北真希)と出会います。

機転が利き仕事の早い多紀(堀北真希)はもうすぐ契約期間が切れるアルバイト職員でした。

彼女こそが吉門(高良健吾)が求めていた人材だと直感した掛水(錦戸亮)は、早速多紀(堀北真希)をおもてなし課に呼ぶことを課長(甲本雅裕)に進言し、二人はペアを組んで働き始めます。

『パンダ誘致論』を唱えたのは清遠和政(船越英一郎)という、かつて県庁で働いていた職員だったという事を突き止める二人。

現在でもなかなか実現不可能とも思える提案をした清遠(船越英一郎)は、周囲の人からの反発にあった挙句閑職の憂き目にあい、そのまま県庁を辞めてしまっていたのです。

現在の彼を調べてみると、経営する旅館を拠点に観光コンサルタントをしていることが分かりました。


掛水(錦戸亮)は多紀(堀北真希)と一緒にこの旅館を訪問しますが、清遠(船越英一郎)本人に会う前に、娘の佐和(関めぐみ)から門前払いを食らいます。

『今更県庁が何の用ながで?』と激高しながらバケツの水をかけてくる佐和(関めぐみ)の剣幕に、多紀(堀北真希)をかばってびしょ濡れになった掛水(錦戸亮)は、名刺を押しつけるようにして一度出直す事にしました。

外出先から戻った清遠(船越英一郎)は、昔の遺恨を引きずって県庁を毛嫌いする佐和(関めぐみ)を叱りつけます。


後日、県庁へ出向いた清遠(船越英一郎)はいきなり、高知には大きな工場やビルがない代わりに手つかずの自然が多く残されている点を利用すべきだ、として高知県を丸ごとレジャーランドにする計画をぶちまけます。

圧倒的なその発想力に度肝を抜かれたおもてなし課の面々は、正式に清遠(船越英一郎)にコンサルティングを依頼する事になったのでした。


こうして動き始めた、高知レジャーランド化計画。
最初に清遠を訪問したことがきっかけで、掛水(錦戸亮)と多紀(堀北真希)はペアを組んで仕事をする事が多くなります。

自然と会話も弾む二人は、ある日旅館きよとおに向かう途中のバス停で所在なさげに佇む、東京にいるはずの吉門(高良健吾)を見付けました。

行き先が同じなのだから、と車へと誘う掛水(錦戸亮)に少し居心地悪そうな顔をして乗り込んできた吉門(高良健吾)でしたが、心なしか多紀(堀北真希)の表情は紅潮しています。

吉門(高良健吾)を発見した多紀(堀北真希)に、良く気付いたね、と聞くと、彼女は恥ずかしそうに、実は吉門(高良健吾)のファンであることを打ち明けるのでした。

それを聞いて少し胸の引っかかりを覚えた掛水(錦戸亮)・・・


きよとおに着いた途端、吉門(高良健吾)に気付き動揺した佐和(関めぐみ)に叩かれてしまいます。

前回の水かけといい、さすがにムッとした掛水(錦戸亮)に、佐和(関めぐみ)は『あんたが土足で踏み込んでくるからよ』と言い捨てると走り去ってしまいます。
それを追いかけたのは掛水(錦戸亮)でした。

その帰りの車中、多紀(堀北真希)は「掛水さん(錦戸亮)が追いかけてしまったら吉門さん(高良健吾)が追いかけられないじゃないですか」と責めてしまいます。

言われた掛水(錦戸亮)は、多紀(堀北真希)がやけに吉門の肩を持つことが面白くなく、ヒートアップした口げんかの末に、多紀(堀北真希)が降ろしてと言った電停に彼女を残してしまいました。

それでも多紀(堀北真希)の事が心配でノロノロと車を走らせていると、吉門(高良健吾)から電話が掛かってきます。
事の顛末を投げやりに説明した掛水(錦戸亮)は吉門(高良健吾)から『馬鹿かお前は!早く戻れ!』叱られてしまいました。

掛水(錦戸亮)が車を戻すと、多紀(堀北真希)は蹲って一人泣いています。
『佐和(関めぐみ)の事は歩いて帰れる距離でも追いかけるのに、私の事は置いて帰れるんでしょ』と泣く多紀(堀北真希)をたまらず抱き締める掛水(錦戸亮)。
この夜、二人の距離は一気に近付いたのでした。


一方、佐和(関めぐみ)が吉門(高良健吾)の登場にものすごく驚いたのには理由がありました。
彼らは昔、兄弟だったのです。佐和(関めぐみ)の父である清遠(船越英一郎)と、吉門(高良健吾)の母が再婚したことにより兄弟となった二人。

しかし清遠(船越英一郎)が県庁を辞めたことをきっかけに、母は離婚を申し出てから家族はバラバラになっていきます。

それでも一度は自分の息子になった吉門(高良健吾)を今まで通り愛してくれていた清遠でしたが、吉門(高良健吾)は日に日に大きくなる佐和(関めぐみ)への気持ちを押し殺して家を出たのでした。

以来ずっと帰って来なかった吉門(高良健吾)が今回帰ってきたのには大きな理由がありました。
佐和(関めぐみ)に結婚を申し込むつもりだったのです。

ずっとお互いを意識しながらも、境遇の複雑さから一歩前に進めなかった二人でしたが、吉門(高良健吾)の『あんたの娘を俺にくれ』と言う言葉を、清遠(船越英一郎)は嬉しそうに聞き入れ、ついに佐和(関めぐみ)と吉門(高良健吾)は結ばれたのでした・・・


こうして、みんなが気持ちを一つに高知県レジャーランド化計画の為に動いている最中、突然清遠(船越英一郎)がコンサルタントの仕事から外されます。

過去に『パンダ誘致論』を唱え、結果県庁を去ることになった清遠(船越英一郎)の案を今更県が採用する、という事に難色を示す上からの命令でした。

当然掛水(錦戸亮)たちは反発しますが、清遠自身は自分がこの場を離れても大丈夫だ、と言う確信を得たかのようにさばさばと立ち去るのでした・・・


それから数年の年月が流れ、迎えた2013年。
テレビのワイドショーには、新作小説について語る吉門(高良健吾)の隣に、その小説のモデルとなった掛水(錦戸亮)がいました。

自分の言葉で自身が公務員になった時の意識と、高知の為に何かをしたいと動き始めた自分の気持ちを語る掛水(錦戸亮)の瞳はキラキラと輝き、それはまるで東京から遠く離れた田舎にも光はある事を示す希望のようでした。


さて、掛水(錦戸亮)と多紀(堀北真希)の関係はどうなったのでしょう?
ワイドショー出演の最後、掛水(錦戸亮)は満面の笑みで『多紀ちゃん(堀北真希)』と嬉しそうに彼女の名を呼んでダブルピースします。

気が抜けるようなラストシーンですが、ずっと『明神さん(堀北真希)』と呼んでいた掛水(錦戸亮)が『多紀ちゃん(堀北真希)』と呼べるようになったという事は、彼らもそれなりに進歩しているようですね。

はんにゃりとした掛水(錦戸亮)の笑顔が幸せそうで、こちらもほっこりとした気分で終われる最後でした。

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「県庁おもてなし課」見所ポイント!

「県庁おもてなし課」ネタバレ!あらすじや最後結末は?見所も!

原作小説は、高知県出身の小説家有川浩さんが、本当に高知県庁から観光特使を打診された際の話がベースとなっているそうです。

最初の打診から次の連絡までかなりかかったという事で、これを物語のベースにする事自体が地域活性にもつながるのではないか?との考えから、高知新聞での連載が始まりました。

連載当時は、普段高知新聞を手に取る機会さえない北海道の有川さんファンが、わざわざ高知新聞の購読を始めるなど大きな話題性を以て多くの方が楽しみにしていたようです。

ちなみに、原作は東北の大震災の後に単行本化されたのですが、その際『地方応援をうたった物語がここで身銭を切らなきゃ嘘だろう』という有川先生のお考えにより、単行本で発生する印税の全てを被災地に寄付する事になりました。


そんな小説の映画化、という事で地元高知でのハードルは高いような低いような不思議なお祭り騒ぎの中で公開された作品でしたが、とにかく出演者の皆さんの土佐弁がとても上手で、掴みの第一歩としては良かったと思います。

土佐弁は関西寄りのイントネーションな為、主演の錦戸さんは馴染み易かったかな?と思いますが、関さんなども高ぶった感情のままにぶつける言葉に違和感がなく、佐和の照れくさい・恥ずかしい・嬉しいという複雑な感情がストレートに伝わってきました。


そして何と言っても特筆すべきは船越さんでしょう。
清遠役の船越さんは、言葉だけでなく佇まいや身振り手振りの大きさまでまんま『土佐のおんちゃん』といった感じで、作品の空気を作るのに大きな役割を果たしておられたと思います。

撮影は実際の県庁を始め県内各地で行われ、高知県の高い空と青い海、深い山にキラキラ輝く川、と高知の持つ観光資源が余すことなく映し出されていました。

高知県出身で、今は遠く田舎を離れている方はもちろん、他県の方でも『田舎って美しいんだな』と思って貰えるような描き方をされていた事がとても素敵だったと思います。

特にエンドロールに出てくる地元の方々が、ニコニコと手を振る様はとても微笑ましく、ほっこりとした温かな感情が沸いてきました。


ただ引っ掛かったのが、原作中でとても大切な馬路村のシーンが無かったこと。
このシーンは主役の掛水と多紀ちゃんの中がグッと近付く、物語の中でもラブストーリーのドキドキが感じられる大切なシーンだと思うのですが、サラッと流されていたのがとても残念でした。

馬路村のシーンが無くても電停に置いてけぼりのシーンで二人の距離は近付くので、カットしても問題はありませんが、資源のない片田舎の高知の中でもトップクラスに過疎化の進んだ馬路村が歩んだ独自の成功体験は、県の観光をストーリーの主軸に置く限りやはり描いておいた方が作品に深みが増したのではないかな?と思いました。

ラブストーリーと言う観点から見ても、ちょっと複雑な問題がある吉門組と違い、所謂王道恋愛の掛水組の可愛いドキドキが感じられるシーンが馬路村だっただけに、ここは丁寧に描いて欲しかったな、と思います。

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